LIVING SPECIMEN · 第03回遭遇

冷泉盾鼻サイ

角の代わりに幅広く平たい鼻盾を持ち、滑らかでつやを抑えた石板灰色の皮膚、両肩の低い銅色放熱板、泥地に適した幅広い足を備える全長5メートルの大型サイ高危険

成獣は幅広い鼻盾で脆い塩殻をこじ開け、泉池を繰り返し掘り深める。肩沿いの低い銅色放熱板は体熱を冷泥へ逃がし、幅広い足は軟らかな地面に体重を分散する。幼獣を守る雌は乾いた池と幼獣の間に立つが、前進はしない。水が戻るまで待ち、自分の古い足跡をたどって、新しい浅池を幼獣も入れる広さまで押し広げる。

冷泉盾鼻サイ ecological cover

観察層級沿岸補記

初遭遇地点第 03 · 第03日・盾鼻冷泉池

棲息地地鳴り冷泉渡り門にある冷泉池、塩殻の縁、裂谷の泥脈、黒い溶岩塊の風下、重力式の還流水窪

派生型態鼻盾がまだ柔らかい灰褐色の幼獣、全長5メートルの石板灰色の成獣、幼獣を連れた一頭の成獣雌

HABITAT PROFILE

棲地と環境機制

地鳴り冷泉渡り門にある冷泉池、塩殻の縁、裂谷の泥脈、黒い溶岩塊の風下、重力式の還流水窪。このサイは冷泥池を掘り深め、巨獣の渡り路に放熱地点を維持する。連続取水で地下冷水レンズが薄くなったうえ、地盤沈下で固着した弁が高堤設備からの排水だけを許し、重力による還流を止めていた。三つの池が乾き、雌の古い足跡は毎回同じ乾いた壁で折り返した。ポンプを起動せず、人間側の一方向ロックだけを解除すると、高所の冷水が古い泥脈をたどり始めた。犀槽還流水窪に水が染み出した後、母子は自分たちの足跡を通って戻った。

地鳴り冷泉渡り門へ ↗
FIELD BEHAVIOR

行動と生態機能

成獣は幅広い鼻盾で脆い塩殻をこじ開け、泉池を繰り返し掘り深める。肩沿いの低い銅色放熱板は体熱を冷泥へ逃がし、幅広い足は軟らかな地面に体重を分散する。幼獣を守る雌は乾いた池と幼獣の間に立つが、前進はしない。水が戻るまで待ち、自分の古い足跡をたどって、新しい浅池を幼獣も入れる広さまで押し広げる。

塩殻を開き、冷泥の窪地を深めることで、幼獣や地熱回廊を移動する大型動物の放熱地点を維持する。放棄された犀槽は、途切れた涵養路を示す。母子の帰還は、硫冠チューブワーム群が示した温度境界、塩白播種コガネの草隙、大型動物の放熱地点を一本の渡り路として再接続する。

IDENTIFICATION

形態と識別

鼻盾がまだ柔らかい灰褐色の幼獣、全長5メートルの石板灰色の成獣、幼獣を連れた一頭の成獣雌

  • 全長約5メートルで、生物学的に無理のない重量感のあるサイの体形
  • 角ではなく幅広く平たい鼻盾
  • 装飾的な装甲を持たない、滑らかでつやを抑えた石板灰色の皮膚
  • 両肩に沿う低い銅色の放熱板
  • 泥地に適した幅広い足と一頭の幼獣を守る成獣雌。突進はしない
FIELD ETHICS

観察原則

方とKは母子へ近づかず、追い立て、誘引、鎮静、接触、経路誘導を行わない。方は高所から非侵襲機器だけで観察する。Kが扱うのは人造弁だけで、ポンプは起動せず、迂回弁を固定し、武器を収納したまま動物が入る前に退く。戻る時刻、経路、池の形を選ぶのはサイ自身である。

盾鼻冷泉池で、成獣雌は乾いた池と幼獣の間に立ち、鼻盾を外側へ向けていた。方は領域の外に留まり、非侵襲BCIで肩の放熱板を流れる熱を読んだ。Kは装備を低くし、黒岩の陰まで退き、武器を収納した。高危険と記録したのは攻撃のためではなく、母子が安全な退路をすべて失っていたためである。
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